バラと薬膳
6月のバラ
昨年から通っているお香教室のそばのバラ園で、薔薇フェスタをやていました。
この時期は湿気が多く、空気中に水分子が多くあるため、香りの分子が広がらず通常より密度が濃い状態で存在するため香りを強く感じるそうです。
バラの香りを楽しむ最適の時期といえますね。
以下私のスマホで撮影したものですがいくつか鑑賞したバラをご紹介します。
カリフォルニア・ドリーミング
強い香りがあり、次々に咲く花の色は気温によって変化します。
クレオパトラ
世界三大美女のクレオパトラに因んだ薔薇。大輪でエレガントな花は皇室、王室に捧げられたそうです。
マダムサチ
清楚な花形はたおやかな女性のイメージ。元首相の鈴木善幸夫人にちなんだバラです。
カインダブルー
カインダブルーという名前は、「青」薔薇という品種と「kind of blue(なんとなく物憂い気分)」がかけられているそうです。
バニラパフューム
繊細なアプリコット色のバラです。大輪の花姿で、上品な香りが特徴です。
中国でのバラ
薔薇(そうび)
ツルが伸びるタイプの観賞用のバラ
月季(げっき)
それ以外の観賞用のバラ
玫瑰(めいぐい)
香りを楽しむバラで、食用、薬用に使われます。
バラの生薬
営実(エイジツ)
ノイバラの成熟した果実で、下剤や利尿薬に使われる。
金桜子(キンオウシ)
ナニワイバラの果実で、強壮や下痢止めに使われる。
郁李仁(イクリニン)
ニワウメの種子で、便秘やむくみに使われる。
玫瑰花(マイカイカ)
バラ科のハマナスの花で、気血を巡らせ心身をリラックスさせる。月経痛などの痛みを止める。
美容に良い玫瑰花(マイカイカ)
薔薇の生薬の中でも玫瑰花は女性特有のお悩みに良く使われます。血流を良くして、生理不順や生理痛を改善し、気の巡りを良くして鬱状態を解消します。
抗酸化作用があるビタミンA,Eなどが豊富に含まれているのでアンチエイジングにもよく、また香りには鎮静、抗うつ効果がありリラックスや安眠に良いので、お年頃の女性にもお勧めです。
清の時代、宮廷の女性たちは頬と肌を薔薇色にするために玫瑰花のお茶を美容茶として好んで飲んでいたそうです。