【あなたもこれで養生師】薬膳メニューの考え方①

回徳堂薬膳部のゴール【誰もがおうちの養生師に!】

回徳堂薬膳部には目指してるゴールがあります。

皆さん一人一人が自分の家庭の養生師になること。(これは私の薬膳仲間が集まる時にいつも話題になるテーマなのです)

珍しい食薬を使って薬膳料理を作るのもよし、美味しい薬膳レストランに行くのもよしなのですが、最終的には薬膳の知恵を使って自分で施膳できなければ意味がないと思いませんか?

「誰もがお家の養生師に」。これを目標に色々な発信をしていきたいと思っております。

薬膳メニューの考え方①

それでは、まず薬膳メニューを考える上で大切になる養生の基本をお伝えします。

三因制宜(さんいんせいぎ)

「三因制宜(さんいんせいぎ)」を知らない薬膳師はもぐりだ!といえるほど、献立を立てる際には重要だと言われる養生の考え方です。
三因とは、「時」、「地」=場所、「人」の三つのことで、宜は「適宜(てきぎ)」の宜(ぎ)、つまり三因制宜とは3つの条件を考慮するという意味です。

 

 

「因時(いんじ)」

季節、気候などを考慮することで、それらに合わせた健康法が大切だということ。
例えば、夏の冷え性と冬の冷え性の養生法は違ってきます。

「因地(いんち)」

過ごしている場所、地理的環境の違いを考慮することです。住む場所が違えば、気候・生活習慣の違い・かかりやすい病気なども異なります。
北海道に住む方の冷え性と沖縄に住む方の冷え性の養生法は異なります。

「因人(いんじん)」

これは一番大切にすべきことです。個人の性別、※年齢、健康状態、生まれ持った環境に合わせて養生するということです。
例えば私の便秘の原因とみなさんの便秘の原因は違いますよね。
その人に合った養生法が大切だということです。
※年齢については、男性の一生は8年周期、女性の一生は7年周期とされ、それぞれ8年ごと、7年ごとに体に変化があらわれるということに注目します。(またどこかで詳しくお話ししたいと思います。)
この考えを基本に養生のテーマを決めます。

23歳A子さんの薬膳メニューを考えよう!

A子さん・・・23歳女子学生、痩せ気味、日頃から疲れやすく、甘いものが好き。梅雨に入ってからなんとなく調子が悪い。今朝起きたらむくみが出ていた。朝ごはんも食べる気がしない。軟便。昨日は友達とスイーツバイキングに行き、アイスやフルーツパフェをたくさん食べた。舌は薄く白っぽい苔が付いている。今日もクーラが効いた教室で1日過ごすことになる。

このような体調の方に皆さんならどんな薬膳の献立を立てますか?
いくつかキーワードを拾って三因制宜の考え方を基本に考えてみましょう!

 

 

 

 

キーワード①梅雨に入ってから

①より因時(いんじ)は梅雨になります。

キーワード②23歳の女子学生
キーワード③疲れやすいく甘いものが好き

次に因人(いんじん)ですが、女性のピークは7の倍数で考えると7×4=28。養生を始めるにはこの28歳がおすすめです。というのは35歳に向かって今まで跳ね除けることができたストレスや冷えの影響がこの時期から徐々に現れ始めるからです。ということから②は多少無理が効く年齢といえます。

③のキーワードから伺えることは脾虚(ひきょ)という体質のサインであるということです。甘いものがやめられないという方は知らず知らず胃腸が弱っているので注意が必要です。
④冷房の効いた教室

1日のほとんどがクーラーのきいた教室で過ごしているという環境が因地(いんち)になると思われます。

 

さて、このようなキーワードから養生の方針をきめ体質を判断してメニューを考えます。

皆さんならどんなメニューを考えますか?次回は体質とそれに合った食薬についてお話ししていきます。そして最終的にはメニューのレシピもご紹介します

to be continue

 

 

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