今回のワークショップの前半日程も、皆様のお陰様でとても楽しく行う事が出来ました。
ありがとうございます!
そのなかで一押しの入浴剤素材としてご紹介させていただいた「クロモジ」。
講座内で簡単にしか説明が出来なかったのでブログにまとめさせていただきました。
その上品な香りと幅広い効能から、古くから日本人に和ハーブとして愛されてきたクロモジは、実は色々と私たちの身近なところに取り入れられています。
クロモジ(黒文字)は、クスノキ科の落葉低木で、その魅力はなんといってもその香り。柑橘系とウッディな甘さが融合した上品な香りは、嗅ぐだけで心が落ち着くと言われています。
クロモジに含まれる主な成分は、リナロールという芳香成分。ラベンダーやベルガモットにも含まれています。
この成分には以下のような効能が期待されています。
- リラックス効果:副交感神経を活性化し、ストレスや疲れを軽減。
- 免疫力向上:自然治癒力を高め、風邪や体調不良を予防。
- 抗菌・抗炎症作用:肌荒れやニキビなどの炎症を抑える。
- 血行促進:冷え性や肩こりの改善に役立つ。
このように、クロモジは心と体を癒してくれる効能があり、入浴剤にはピッタリの素材なんです!
クロモジは、意外と私たちの身近なところで使われています。
(養命酒)
配合生薬の中でクロモジの量が一番多いそうです。
(楊枝)
上品な香りを持つクロモジの木は抗菌作用もあり、和菓子とともに使われる楊枝として利用されてきました。
(和精油)
日本国内で生産される高品質なクロモジ精油は、マッサージやアロマディフューザーに最適。心身のバランスを整えたいときにぴったりです。
(化粧品・スキンケア)
クロモジの抗菌作用や保湿効果を活かした化粧水やクリームも増えています。敏感肌でも使いやすいようです。
(お茶やハーブティー)
乾燥させたクロモジの枝葉を使ったお茶は、ほのかな甘みと香ばしさが特徴。体を温めながらリラックスしたいときにおすすめです。
ワークショップではクロモジの良さを皆様に知っていただこうと私の愛用のグッズをご用意しました。
(無印良品 クロモジルームスプレー)
お値段も1690円とお手頃で、クロモジの香りを試すにはもってこいかと思います。無印良品のお店もこの匂いがいつもするような・・・
(クロモジ精油(アロマオイル))
南会津にある『一十八日』(じゅうはちにち)という会社のアルマオイルを香りのお試しでご用意しました。
この会社の名前『一十八日』(じゅうはちにち)の由来は、その文字を縦に並べると『香』という字になることからだそうです。
偶然にも、初日のワークショップ参加者の中には南会津にご縁のある方々いらっしゃり、南会津の話に花が咲いていました。
(薬膳ブレンド茶「ブルーライト横浜」)
お茶会では、黒文字茶ベースの綺麗な青い色のお茶を飲んでいただきました。黒文字茶ベースのブレンド茶に黒枸杞を浮かべると綺麗なブルーになります。時間が経つと紫色へと変わります。
クロモジの魅力は、単に香りが良いだけでなく、私たちの心と体を癒してくれる力にあります。
天皇陛下の大嘗祭(だいじょうさい)でもその香りが用いられているそうですよ。
※「大嘗祭(だいじょうさい)」は毎年11月に国と国民の安寧や五穀豊穣を祈って行われる宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)「新嘗祭(にいなめさい)」を即位後、初めて大規模に行うもので、皇位継承に伴う一世に一度の重要な儀式とされています。
皆様も生活に取り入れてお楽しみくださいね。
それではワークショップ後半の日程も頑張ります!