今回は、『芍薬(シャクヤク)』についてお届けします。血に働く生薬
『芍薬(シャクヤク)』は、ボタン科のシャクヤクの根の外皮を除去して、乾燥したものです。
『芍薬(シャクヤク)』には、白芍と赤芍の2種類があります。白い花の芍薬の根を白芍、赤い花の根を赤芍といいます。
『芍薬(シャクヤク)』の花の姿はしなやかです。しなやかなことを婥約(シャクヤク)ともいうので、この花に『芍薬(シャクヤク)』と名前がつきました。
『芍薬(シャクヤク)』は、大腸・小腸の水の滞りを小水で排出します。そうすると、冷えがとれて痛みが減ります。
冷えていると血流が悪くなります。その冷えの原因の水がとれれば、血液循環も良くなります。
(効能)
白芍;補血、鎮痙
赤芍;清熱、涼血
『芍薬(シャクヤク)』の含まれる漢方処方薬として
白芍『当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)』『芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)』
赤芍『桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)』などがあります。