今回は、『呉茱萸(ゴシュユ)』についてお届けします。
『呉茱萸(ゴシュユ)』は、ミカン科のゴシュユの成熟果実を乾燥したものです。
『呉茱萸(ゴシュユ)』は、採取してもすぐ使うのではなく、1年くらいたって使用したり、熱湯で数回洗って苦い汁をとって使用します。
漢方薬には、六陳(ろくちん)と言って、古いものほど良いといわれる生薬が六つあります。『呉茱萸(ゴシュユ)』、陳皮(チンピ)、狼毒(ロウドク)、半夏(ハンゲ)、枳実(キジツ)、麻黄(マオウ)です。古くする意味は、新しい時の不良成分を分解させたり、除去させるためです。
『呉茱萸(ゴシュユ)』は、脾胃を温めて消化不良を解消します。冷えによる激しい頭痛、そして消化不良で物をすぐ吐いてしまう場合に使われます。
(効能)
温熱、止痛
『呉茱萸(ゴシュユ)』の含まれる漢方処方薬として
『当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)』『呉茱萸湯(ゴシュユトウ)』などがあります。