㊷麻黄(マオウ)

今回は、『麻黄(マオウ)』についてお届けします。

麻黄(マオウ)』は、マオウ科のシナマオウなどの緑色若枝を乾燥したものです。

麻黄(マオウ)』は、青竜(セイリュウ)とも言われ、*中国の四神で東の守り神です。東は表門の守りになります。人の身体の表門は、体表と顔面です。体表からの発散により、水の滞りを除去してくれるのが『麻黄(マオウ)』です。そのため、汗を出し、熱を冷まし、咳を鎮め、痛みを摂ります。

麻黄(マオウ)』は、節をとりさったものがよいです。節と節との間の成分には、汗を出す作用があります。節の部分の成分には汗を止める作用があります。このように作用が全然異なります。

(効能)

発汗、鎮咳、利水

麻黄(マオウ)の含まれる漢方処方薬として

麻黄湯(マオウトウ)』『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』などがあります。

*中国の四神;中国では国の4方を守る神があると考えました。東に青竜(セイリュウ)、西に白虎(ビャッコ)、南に朱雀(スザク)、北に玄武(ゲンブ)の神があると考えられています。皆、色をあらわしています。青竜は青、白虎は白、朱雀は赤、玄武は黒です。そして、青色⇒麻黄(マオウ)、白色⇒石膏(セッコウ)、赤⇒大棗(タイソウ)、黒色⇒附子(ブシ)になります。

タイトルとURLをコピーしました