浮腫みは体内の水分が過剰に蓄積されて生じる症状です。
手や足、顔などに現れます。
原因として考えられる一般的な事は
①塩分の摂りすぎ、お酒の飲みすぎ、水分の摂りすぎなどがあります(特に夕食時や夜)。
②運動不足や仕事で座っている時間が長い。
③女性の場合は月経前などのホルモンバランスの乱れによります。
病的な浮腫みでは腎疾患や心疾患が考えられます。
腎疾患の場合は主に朝の顔の浮腫みが著しい。
心臓病の場合は午後から夕方にかけて足や身体の下の方が浮腫みます。
東洋医学では浮腫は
東洋医学では浮腫みは「水滞すいたい」や「湿邪しつじゃ」とよばれて体内の水分の流れが滞ることにより引き起こされると考えられています。
①腎疾患による浮腫に使われる処方:越婢加朮湯、小青竜湯、五苓散、猪苓湯、柴苓湯、当帰芍薬散、猪苓湯、防己黄耆湯、牛車腎気丸、苓甘姜味辛夏仁湯、分消湯など
②心疾患による浮腫で使われる処方:木防已湯、茯苓杏仁甘草湯
③老人性の浮腫に使われる処方:牛車腎気丸、六味丸、八味丸、苓甘姜味辛夏仁湯
④女性の月経前に起こる浮腫;桃核承気湯、当帰芍薬散
(処方に関しては藤平 健著 肝処方類方鑑別便覧より抜粋)