飛蚊症(ひぶんしょう)

目の前を黒点やちりのようなものが動く状態で、目の前に蚊が飛んでいるように見えるため、飛蚊症と言われています。

本来透明なはずの硝子体になにかしらののご里ができて、その影が網膜に映ることが原因です。この濁りは硝子体の加齢による変化や、硝子体周囲から硝子体への出血および炎症性物質の波及、遺伝子性の硝子体の病気などによって生じます。

◎西洋医学での治療

加齢に伴う飛蚊症が最も多いです。硝子体の中に濁った繊維が出てくる場合などは、老化現象の一つで病気ではないので、治療はしません。

後部硝子体剥離が生じる時は。いっしょにひっぱられた網膜に穴が開いてしまうことがあり、これを網膜裂孔といいます。その時は、レーザー治療が行われます。まずは眼科で、網膜剥離や眼底出血などの、重大な病気がないか確認することが大切になります。

◎飛蚊症を改善する食生活

飛蚊症は疲れた時に出やすい傾向があります。身体を休めたり、睡眠時間をしっかりとることが大切です。パソコンなども長時間は続けてみないほうが良いです。

◎東洋医学での飛蚊症の考え方

東洋医学では、眼と大きく関係する五臓(五臓には肝・心・脾・肺・腎があります)は『肝』です。『肝』の疲れは、眼に出ると言われています。

また、加齢によると飛蚊症の場合は、眼の中の潤いを増やすことを考えていきます。そして、眼には細い血管がたくさんあります。血流の状態も大切になります。

◎飛蚊症によく使われる漢方薬

①洗肝明目湯(センカンメイモクトウ)、②杞菊地黄丸(コギクジオウガン)、③六味丸(ロクミガン)などです。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。