副鼻腔炎の原因
風邪やウイルス、細菌などの感染により鼻腔内に炎症が起こりそれが副鼻腔の粘膜まで広がって膿が溜まって起こる病気です。 鼻腔と連結する自然口は狭いので少し粘膜が腫れても詰まりやすくなります。自然口がつまると副鼻腔のかんきが悪化して分泌物が溜まってしまいます。
分泌物な中の白血球が組織をこわす物質を出します。分泌自体も悪循環に加わります。
鼻腺からは1日約1リットルの微量の粘液を分泌して潤しています、これは自然とのどの方に落ちていても気が付かない程度です。
急性副鼻腔炎から慢性副鼻腔炎に移行する方や花粉症や鼻アレルギーが原因で副鼻腔炎になる場合もあります。
症状としては
づまり、鼻汁がのどに流れる後鼻漏、
嗅覚異常、
頭痛、頭重
頬や鼻根部の鈍痛
漢方薬では
急性、亜急性の時は葛根湯加川窮辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が多く用いられ
鼻閉が強くなると排膿作用のある生薬や処方がおおくなります。
食べ物のご注意
◎控えた方が良い物
白砂糖、脂もの(フライ、揚げ物、ポテトチップスなど)もち米製品など
◎多めに食べた方が良い物
濃い緑野菜や葉物野菜
症例 40代女性
8月にコロナにかかり、入院された。その後副鼻腔炎の発症していたが今回症状が酷くなり、1週間前から抗生物質の服用。
このままですと手術になるといわれて漢方薬を希望された。
後鼻漏があり、鼻汁の臭いがしている。頭痛とほほ骨あたりに何か溜まっているらしく手で押さえると痛みがある、また、何か動くのがわかる。
①排膿作用のある漢方薬
②体質改善の漢方薬を併用された。
食養生は守っていただく様にお話をしました。
1ヶ月後 ほほの痛みはないが押さえるとまだ、痛みは残っている、後鼻漏はまだある。鼻の臭いはしなくなる。頭痛もない。
同じ漢方薬を継続。手術はしなくても良くなった。
2ヶ月後 ほほの痛みは押してもほとんどなくなっている。まだ、押したときに何か流れる感じは少し感じる。
排膿作用の漢方薬を少なくして、体質改善薬は今までと同じになっている。
現在も服用中。