原因・症状
加齢により網膜の中心にある黄斑部に障害がおきて見えにくくなります。大きさは直径1.5~2㎟程度。視力検査で測定するときに一番感度が良い場所です。
黄斑変性の原因は血流障害と言われています。
血流障害タイプ① 網膜の下にある網膜色素上皮の血流が悪化により徐々に萎縮していく、萎縮型。
タイプ② 網膜色素上皮の下の脈絡膜から、新しい血管(新生血管)が網膜色素上皮や網膜へと伸びてきて
網膜が障害される滲出型。
滲出型の方は新生血管の発生にかかわっている血管内皮増殖因子を阻害する薬の注射を定期的にしていきます。
30代後半からみられますが50代から増えて60代がピークになります。
新生血管は通常の血管とは違い血管壁がとても薄く、すぐに破れて出血します。出血した血液が網膜の中に漏れると網膜が浮腫みます。網膜の下に漏れると溜まってしまうので視力低下につながります。
身体は血流が悪いから何とかしようと新生血管を作ったのですが血管の新陳代謝が維持できずに出血を繰り返します。
血流を良くして血管が簡単に破れないようにすることが大切です。
東洋医学では目や肩、首などどの①血流改善の漢方薬や
②浮腫みを取る漢方薬や組織の修復を促す漢方薬を組み合わせてご提案していきます。
日頃の養生
眼精疲労の改善に目の運動をする。(頭は固定して目だけ動かす、上下、左右に)
ホットタオルを目の上にのせて血流を良くする。
パソコンを長時間の場合は定期的に休憩をし、遠くを見たり、目を休ませる。交感神経の緊張が続くと疲労が蓄積されます。視力の低下で肩や首がこりが起こり,全身の血流も悪くなります。