冷房病

気温の高い日が続いています。外は熱く、お部屋の中は冷房で涼しくなっています。涼しくて気持ちがいいはずなのに、なぜかしばらくするとだるさを感じてしまう事がありませんか。体温の調節がうまくできてないのかもしれません。

冷房病の原因は、 夏の温度差による自律神経の乱れが原因になります。 自律神経による体温調整は、温度差5℃くらいまでが限界になります。そのため、冷房で冷えた室内と30℃以上の屋外との行き来を何度も繰り返していると、自律神経が正常に働かなくなり、さまざまな体の不調が生じます。

◎冷房病の症状

体や手足の冷え、体のだるさ、食欲不振、頭痛、肩こり、不眠など様々な症状がみられます。

◎冷房病の対策

冷房病の対策は、なんといっても体を冷やしすぎないようにすることです。首・足首・手首を冷やさないようにすると良いです。例えばレッグウオーマーや、スカーフなどしてみると良いと思います。

◎冷房病の治し方

冷房病は、自律神経のバランスが崩れることで起こります。⇒冷房病を治すには、自律神経のバランスを整えることが大切です。栄養バランスの良い食事摂りましょう。温かい飲み物や食べ物も良いです。そして、お風呂にゆっくり使って、質の良い眠りをとりましょう。

◎冷房病によく使われる漢方薬

冷房病は、身体を温めるには、桂枝湯、呉茱萸湯、麻黄附子細辛湯、苓姜朮甘湯などです。自律神経が乱れている場合は、自律神経の漢方薬が使われます。

①桂枝湯(ケイシトウ)

生薬;桂枝、芍薬、甘草、大棗、生姜

体質;虚弱な方で寒気のあるような方。

②呉茱萸湯(ゴシュユトウ)

生薬;呉茱萸、生姜、人参、大棗、

体質;手足の冷えやすい方。

③麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)

生薬;附子、細辛、麻黄

体質;寒気、微熱、全身倦怠感のある方。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。