痔核(いぼ痔)

『痔核』は肛門付近にイボができる痔です。『いぼ痔』と呼ばれています。

肛門の内側・直腸側にできる『内痔核』、肛門の外側にできる『外痔核』があります.『内痔核』などの直腸粘膜が肛門の外側に押し出されると脱肛になります。

『痔核』は、静脈や血管のうっ血によりできる腫瘤のことです。

◎西洋医学での治療

症状が軽いうちは、痛み止めや出血・腫れを抑える坐薬や注入軟膏が使われます。他にも、注射や手術などがあります。

◎痔核(いぼ痔)を改善する生活習慣

『痔核』の原因はうっ血になります。そのため、肛門部をうっ血を除去し、便通を整えることが、大切になります。そして、身体を冷やさないようにして血流の循環を良くします。

アルコールや刺激物は適度にして、刺激物が肛門の粘膜を直接刺激しないようにしたり、血流が悪くならないようにしましょう。ストレスを溜めないようにすると、腸の蠕動運動が良く働くようになります。

◎東洋医学での痔核(いぼ痔)の考え方

東洋医学では、血(気血水の血)が滞っていると考えます。血流を改善していくことが大切になります。

痔核には便秘を伴うことが多く、便秘により痔核がさらに悪化するので、お通じを改善する漢方薬も必要な時があります。

痔核(いぼ痔)によく使われる漢方薬

①乙字湯(オツジトウ)、②大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)、③麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)、④桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、外用薬としては⑤紫雲膏(シウンコウ)などです。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。