便秘

排便の理想は、1日1回くらいが理想的です。バナナ状の便が良い状態です。

便秘には、①下剤を飲まないと便が出ない、②下剤は必要ないが2~3日便秘が続く、コロコロ便になる、③排便に時間がかかる、④便が少ししか出ないなどあります。

◎西洋医学での治療

便秘を弛緩性便秘、痙攣性便秘に分けて考えます。弛緩性便秘には下剤を使い、痙攣性便秘には酵素剤などを使います。

◎便秘を改善する生活習慣

食物繊維のある食事を摂る、運動をする、腹式呼吸をすることなどがお勧めです。

◎東洋医学での便秘の考え方

東洋医学では、

①熱がこもりやすい体質;熱がこもりやすく、水分が減り便が硬くなる。⇒過剰な熱を緩和する。

②気(気血水の気)の流れが良くない体質;消化器官の蠕動運動がスムーズでない。⇒気の流れをスムーズにする。

③気(気血水の気)が足りない体質;お腹に力が入らず、排便できない。⇒気を補っていく。

④血(気血水の血)が足りない体質;大腸の潤いが少なく便が硬くなる。⇒血を補っていく。

④冷えやすい体質;冷えが原因で腸の働きが低下して、排便が難しくなる。⇒体を温める。

便秘によく使われる漢方薬

①大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)、②麻子仁丸(マシニンガン)、③桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)、④調胃承気湯(チョウイジョウキトウ),⑤潤腸湯(ジュンチョウトウ)などです。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。