加齢黄斑変性

網膜の中心には黄斑部が老化や損傷により中央視力が低下します。中心が欠けている部分が黒く見えたり、色が薄く見える、直線が曲がって見えるなどの症状があります。

加齢黄斑変性は「光」に起因して網膜色素上皮下に加齢性に沈着した「脂質」に対する炎症反応に関連した病態と言われています。

乾性タイプと湿性タイプがあります。

湿性タイプ・・・出血性のタイプで乾性の進行形。異常な新生血管が黄斑の下に形成され、出血や浸出液が漏れて視力の低下になります。

乾性タイプ・・・非出血性の乾性タイプは黄斑の網膜色素上皮細胞の萎縮と黄斑下の沈着物の蓄積により、徐々に黄斑が機能不全になります。

治療は眼に直接注射で炎症による浮腫みを取り除いていきます。抗VEGFの注射を2ヶ月に1度とか3~4ヶ月に1度の割合で行かれている方が多いです。(*VEGF:血管内皮増殖因子)

症例 60代の女性

3年前から注射が始まる、網脈静脈分枝閉塞症と診断された。

見えにくくなり、歪んで見えている。浮腫みが良くなるタイプの漢方薬を2種類服用開始されました。

毎月注射の治療が3か月毎になりました。

70代の女性

加齢黄斑変性の疑いと、網膜上膜の剥離の疑いもあると診断されました。

漢方薬を服用する様になってから2か月毎の注射が4カ月毎になりほっとされていました。注射が痛い時があり苦痛の時があるのに間隔が伸びて喜ばれています。