自律神経失調症

病気のような症状が続くけれど、その原因が見つからない場合、自律神経失調症と診断されることがあります。自律神経は、交感神経(活動するときに活発にはたらく神経)と副交感神経(リラックスした時にはたらく神経)からなります。このバランスが崩れて、体調の不良が現われていると考えます。

◎自律神経失調症の症状

自律神経失調症の主な症状としては、全身のだるさ、めまい、動悸、集中力の低下などがあります。これらの症状は、午前中が重く、午後から夜にかけて軽くなる傾向があります。

◎西洋医学での考え方

身体の不調を和らげる薬や、抗不安薬などです。

東洋医学での自律神経失調症の考え方

漢方では、気(気血水の中の気)が深く関係していると考えます。始まりは、気の滞りや気の不足なります。

また、五臓(肝・腎・心・肺・脾)の中では肝と心が関係が深いと考えられます。肝は情緒を安定させ、心は精神活動をつかさどります。

◎自律神経失調症でよく使われる漢方薬

①柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅこつぼれいとう)、②加味逍遙散(かみしょうようさん)、③甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、④桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、⑤抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、⑥半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などがあります。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。