不眠

睡眠時間の最適な長さは、人それぞれです。睡眠の良し悪しは、長さだけでなく深さも関係します。

1日を陰と陽に分けると、昼間が陽で、夜が陰になります。昼間は陽気が盛んになるため、意識がはっきりしています。夜は、陰気が盛んになるため意識が静まり、眠くなります。このように体内での陰陽のバランスが調っていれば、夜は自然と眠くなります。

漢方薬では、意識は心(五臓・心肝脾肺腎の心)がつかさどると考えます。意識が安らかに静まるべき夜に乱されると不眠になります。また、情緒をつかさどる肝(五臓・心肝脾肺腎の肝)が乱れても不眠になる事があります。心や肝を安定させることを考えます。また、血虚(血液や栄養を意味する血が不足している状態)でも眠りにくくなることがあります。この場合は血を補う漢方薬で不眠の体質を改善します。

◎夜なかなか寝付けない、眼がさめやすい、不安は常に感じる

70代 女性

夜、なかなか寝付けません。途中で眼も冷めやすいです。お昼は、一人でいると不安に感じます。

心や肝を安定させ、血を補う漢方薬をお出ししました。また、カルシウムは、気持ちを落ち着ける作用があるので食事で小魚など食べて頂くようにお伝えしました。

◎(お客様)不安感が減ってきました。夜は、最初は1~2時間で眼が覚めていましたが、4~5時間は眠れるようになってきました。

(◎お客様 ☆薬局)

(薬局の感想)しっかり寝るには、体力も必要になってきます。血を補い、緊張を緩和していこうと思いました。最初に不安感が取れてきました。そして、夜、眠る時間が少しずつ長くなってきました。睡眠状態が安定してきたら、減薬していきたいと思います。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。