汗は体温調節には必要ですが多汗症は猛暑もありお悩みの原因になります。
汗は東洋医学の考え方は血汗同源(けっかんどうげん)
暑い季節は体温を発散するために汗をかきます。
血汗同源は多量の汗は血液を消耗している事と同じ事と考えます。 汗により水分が消耗すると血液がドロドロになるだけでなく、血管が弛緩して血圧も低くなります。 更にエネルギーも消耗します。盛夏は湿度も高く蒸し暑いので津液と気を補いましょう。
◎自律神経の緊張の発汗は発汗する場所が手や足、脇下など部分的な汗が多いですが上半身全体の場合もあります。
◎気虚による発汗は上半身やお身体全体にわたります。
発汗のタイプ
①体に熱が溜まり、汗でその体温を下げる⇒このタイプは体の熱が必要以上に蓄積されないような漢方薬と食養生やダイエットなど
②交感神経が興奮しやすく手の平や足裏などに汗をかく⇒交感神経が必要以上に緊張しないようにする漢方薬
③自律神経のバランスが悪くなり動悸などと一緒に汗がでる⇒気が上昇する事により汗や動悸につながります、気の上昇を抑える漢方薬
症例
20代の男性
痩せ型、子供の時から汗が流れる様に出てくる。汗の量が多く、食べても痩せてしまうのでタンパク質(鶏むね肉や納豆など)と炭水化物を積極的に食べている。特に頭から汗が流れる、全身に汗に着替えも大変。汗以外は元気に生活している。
この方は皮膚の表面のエネルギー不足によりおきていると考えられます。
そちらを補う漢方薬を服用していただきました。
2週間後には本人もびっくりする位の改善でした。その後はご自分で1日3回の服用を2回、1回に調節しています。