妊娠されて、一番初めのトラブルは「つわり」です

個々に程度の差はありますが主に「吐き気」の症状で朝方つらい方また、夕方の疲れている時につらい方がいらっしゃいます。

妊娠5~6週くらいから胎盤が完成する14週前後まで続く方が多く、何となく気持ち悪さが出産前までつづく方も中にはいます。

蕁麻疹が出る方や安定期頃から咳がでるという方もおります。

つわりの漢方薬として有名な処方は小半夏茯苓湯(しょうはんげぶくりょうとう)ですが他に五苓散(ごれいさん)や

乾姜人参半夏丸(かんきょうにんじんはんげがん)などあります。

また、妊娠中の続く咳が出る方がいらっしゃいます。このような場合には麦門冬湯(ばくもんどうとう)が一般的ですが他の漢方薬もあります。

ご出産に備えて

羊水は赤ちゃんの排泄した「おしっこ}です。この羊水をきれいに保つためにも普段から添加物の少ない食べ物を摂りましょう。

赤ちゃんの血液はお母さまからのプレゼントです。良い血液のバトンを渡しましょう。デトックス効果がある健康食品もあります。ご活用されると良いですね。

ご出産は身体にとても負担がかかります。体力はもちろん出血量も500mlから1000ml位になります。  自然分娩と帝王切開など状況によりちがいます。妊娠期間中からそれに備えて身体を作ることが大切です。

大量の出血は分娩直後におこりますが、産後1か月を経過してから起こることもあります。

出産に備えて身体に十分な血液材料になるものを毎日食べて確保しましょう。

妊娠後期に近ずくと血圧が高くなる方もおります、体重が増加するので血管への圧迫も強くなり血圧が上昇します。出産中に血圧は普段より上がります。それに対応できるように塩分だけでなく甘いものも控え、高くならないようにしましょう。

漢方薬は昔から安胎薬と言われ妊娠中に服用し赤ちゃんとお母さんを守る働きがあります。葉酸だけでなく漢方薬を上手に活用して出産に備えましょう。

基礎薬として当帰芍薬散や当帰散、白朮散が良く使われています。その方の症状や月数により分量は加減します。