アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が弱いので、ちょっとした気温の変化で皮膚の状態が一変します。
夏の暑い時期には皮膚の薄い部分が紫外線や汗による影響で熱を持ちやすくなります。 赤味とジクジクが多くなります。
また、涼しい風と共に普通の方では感じない乾燥を皮膚は敏感に反応してきます。保湿(水分と油分)は常に心掛けていてもカサカサとしてきます。
汗の季節がつらいタイプ
汗に弱いタイプは首まわりやひじ、ひざの屈伸部分の内側が赤くなり痒みがつらくなります。かいているとぐじゅぐじゅしてきます。
良く使われる漢方薬は越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)や桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)などがあげられます。
乾燥に弱いタイプ
秋風がふくと途端に肌の乾燥が始まり、皮膚がカサカサしてきて痒みも出てきます。お肌が敏感になっているのでお肌に当たる風がザワザワと感じられます。
良く使われる漢方薬は温清飲(うんせいいいん)や当帰飲子(とうきいんし)、六味丸(ろくみがん)などがあげられます。
日常のご注意:お肌を乾燥させる食品は砂糖および砂糖製品の和、洋菓子、小麦製剤のクッキーなどを控えましょう。アクの強い食べ物(ニラ、タケノコなど)で悪化する事もあります。
逆に海藻類や緑の野菜は積極的に食べましょう。
お肌の材料はタンパク質になります、ご自分に合ったタンパク質を食べましょう。
保湿クリームにもお肌に合う、合わないは個々に違います。ご自分に合ったものを選びましょう。