アトピー性皮膚炎の内因
花粉、ほこり、ダニ・・・風邪(フウジャ)気候による寒さ・・・寒邪(カンジャ)
真夏の高温・・・暑邪(ショジャ) 梅雨時の多湿・・・(シツジャ)
秋から冬の乾燥・・・燥邪(ソウジャ) 熱射病・・・熱邪(ネツジャ)
気血水のめぐりが異常をきたし、体内に不足や停滞がおきてきます。表面の炎症(標治ひょうち)と共に体の根本的な所、虚弱体質の改善(本治ほんち)が大切です。両方を一緒に改善していくことが必要不可欠です。
アトピー性皮膚炎ではまず真っ赤な皮膚や水泡になっている皮膚の症状をとる処方を選びます。湿潤性の皮膚炎には、清熱剤と利水剤の組み合わせ。長期になると駆瘀血剤(くおけつざい)を組み合わせるケースもでてきます。皮膚をかいていて、カビなどに感染しているときは適応できる漢方薬を合わせていきます。
紅皮症は清熱剤、乾燥性の皮膚炎には滋潤剤や補血剤になります。ストレスが関与している時はストレスを緩和する漢方薬をお選びします。
幼児期は脾胃(ひい)消化器の虚弱状態、肝、肺、腎の関係は大きいです。
幼児期は脾胃(ひい)消化器の虚弱状態、肝、肺、腎の関係は大きいです。
小建中湯、六君子湯、平胃散、補中益気湯、黄耆建中湯、胡清肝湯、抑肝散加陳皮半夏湯、桂枝湯、六味丸などがあげられます。キストが入ります。
思春期・成人期は多彩な症状が出現し、全身に及びます
脇や肘の内側などこすれる部分は苔癬化して皮膚が厚くなって硬くなります。また擦れる部分に汗がたまることも治りにくい要因になります。
顔面の紅斑・・・梔子柏皮湯、黄連解毒湯、白虎加人参湯など
全身の紅斑や苔癬化・・・温清飲、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、柴胡桂枝湯など
紅斑、浮腫、湿潤がある・・・越婢加朮湯、茵陳五苓散、五苓散、消風散など
下半身に炎症が強い時・・・竜胆瀉肝湯など
全身乾燥性 滋陰剤・・・麦門冬湯、当帰飲子、滋陰降下等湯など
が入ります。