パニックは漢方で③女性編

こころのトラブルは脳の伝達に原因があり、アドレナリンを抑えるセロトニンの分泌が大切です。

女性の月経のホルモンは脳の視床下部からの指令で分泌されています。このホルモンを支配している視床下部は脳幹の間脳(視床や視床下部、下垂体)にあります。脳幹の大脳核には偏桃体はあります。偏桃体は情動の中核として、さまざまな種類の情動特に、不安や恐怖の感情に深く関わっていることが判っています。月経前症候群(PMS)があるとパニック症状や発作が起こりやすくなると報告されています。女性は卵胞ホルモンと黄体ホルモンが優位になる時期があり、妊娠、出産とホルモンが大きく変化します。それにストレスが加わると更にパニック発作が起こりやすくなります。偏桃体の情緒と複雑にからみあっていると思われます。

PMSの代表的な身体症状は下腹部膨満感、下腹部痛、頭痛、乳房痛、関節痛、浮腫み、便秘、下痢、動悸など、精神症状としてはイライラ感、ゆううつ、不安感、やる気がでない、疲労感、不眠などがあげられます。

漢方薬は現れてくる症状により薬方や薬味が変化します。

良く使われる漢方処方

桂枝加竜骨牡蛎湯、桂枝甘草竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯、抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、   柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散、逍遥散、温胆湯、帰脾湯、甘麦大棗湯など