パニック障害・不安神経症について

突然、動悸やめまい、息苦しさ、不安、過呼吸などに襲われて、人ごみの中で倒れそうになったという経験はありますか?
体調が悪い時などにそのようなことが起こることは、珍しいことではありません。

ところが、一度こういう事があると、また同じようになるのでは?と心配になります(これを予期不安と言います)。行動面で制約される結果、日常生活に支障をきたすほど悪くなり、常にその状態になってしまうことをパニック障害(不安神経症)と言います。

満員電車・エレベーター・高速道路など、すぐに休めないような状況が不安になります。

あなたに合った漢方薬で体質を改善していきましょう。生活やお食事もより良い養生も大切になります。

◎西洋医学での考え方

脳内の神経伝達物質のバランスを整えるお薬や、不安を和らげる抗不安薬などが使われます。

◎東洋医学での考え方

漢方では、不安を感じやすいパニックの体質そのものを改善していくことを考えます。五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中の、肝・心・脾・腎が深く関係しています。五臓という体全体のバランスを安定させて、パニックになりやすい体質を改善していきます。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、抑肝散(加陳皮半夏)(よくかんさん(かちんぴはんげ))、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)などがあります。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせてご提案していきます。是非、ご相談下さい。