白癬(はくせん)【みずむしのことです】

真菌(かび)の種類の白癬菌(はくせんきん)が皮膚の浅い部分(角質層)に寄生、感染しておこる皮膚病です。水虫のことです。

高温多湿の夏に悪化して、乾燥する冬に症状がおさまりやすいです。また、再発を起こすことが多い病気です。

足にできる白癬を足白癬と言います。

足白癬(あしはくせん)について

症状

足白癬は、足に白癬ができる事です。足の裏や縁(ふち)、指の間などに小さい水泡や割れめができて、じくじくします。

⑴趾間びらん型;足の指のあいだに水泡ができてジクジクになり、皮膚がただれて痒いおが特徴です。

⑵小水疱型;足の縁(ふち)や土踏まずにみられます。小さい水泡が多数できたり、皮膚がボロボロはがれ落ちて、強いかゆみを伴います。

⑶角化型;足の裏やかかとなどにみられます。皮膚が厚くかたく乾燥してガサガサになり、ひび割れがおこります。かゆみなどの症状がほとんどないので放置すると、再発を繰り返し、この角化型に移行します。

原因

白癬菌の感染で起こります。靴を長時間はいて足が蒸れやすい状態になったり、加齢によって新陳代謝が悪くなると発症しやすくなります。

西洋薬での治療

抗真菌薬をぬります。入浴後に使用すると、角質層がふやけて薬が吸収されやすく効果的です。幹部が広範囲で症状が強いときや、外用薬が浸透しにくい角化型では、抗真菌薬を内服します。

東洋医学での治療

木槿皮(もくきんぴ)を使った塗薬があります。木槿皮(もくきんぴ)は、7~9月の時期に花を咲かせるアオイ科のむくげの樹皮や枝です。アルカロイド成分を含み抗菌・抗真菌作用があります。