耳鳴り

耳鳴りは、年齢と共に増加する症状の一つです。

実際には音がしていないのに、あるいは実際の音とは関係なく、耳の中で音を感じます。聞こえてくる音は、じーじーとセミが鳴くような音だったり、キーンという高音だったりと様々です。

内耳の血流やリンパの流れ、聴覚神経の不調、筋肉のけいれんなどと関係が深いとされています。突発性難聴や中耳炎、メニエール病などにより、耳鳴りが生じることがあります。

耳は耳管で鼻とつながっているため、副鼻腔炎などの鼻の病気から耳鳴りが生じるケースがあります。

原因不明とされる場合が多くなります。肉体的・精神的ストレスかや疲労・睡眠不足が耳鳴りを大きくすることもあります。心と体を休めることも大切になります。

東洋医学での耳鳴りの考え方

漢方では、水(気血水の中の気)が深く関係していると考えます。始まりは、水の滞りになります。むくみなど水の滞りで神経を圧迫しやすくなります。

また、五臓(肝・腎・心・肺・脾)の中では腎と心が関係が深いと考えられます。過労や体力低下などを考えます。

耳鳴りの音の種類、いつ耳鳴りがしているのかなどお伺いしながら、漢方薬を探していきます。

◎耳鳴りでよく使われる漢方薬

①苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、②香蘇散(こうそさん)、③八味丸(はちみがん)、④桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、⑤釣藤散(ちょうとうさん)、⑥滋腎通耳湯(じじんつうじとう)などがあります。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。