続発性無月経

妊娠や閉経、出産後の授乳期などの生理的な無月経ではなく、病的な原因によって、それまであった月経が止まってしまうことです。一度でも月経があった後、90日以上、月経がみられない状態が続くことを続発性無月経といいます。

もっとも多いのは、月経をコントロールする脳の視床下部や下垂体の機能低下です。また、ダイエットのし過ぎや激しいスポーツのしすぎなども原因になります。その墓に、高プロラクチン血症、甲状腺や副腎皮質の異常抗がん剤の副作用、糖尿病などにより続発性無月経が起こることもあります。

◎西洋医学での治療

基礎体温を測定し、状態を確認したうえで、まず黄体ホルモンを注射します。これで月経が起こる場合を『第一度無月経』と呼び、治療として排卵誘発剤を使います。

黄体ホルモンを注射しても月経が起こらない場合を『第二度無月経』と呼び、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを使って、月経を起こします。

高プロラクチン血症、甲状腺や副腎皮質の異常などが原因の場合は、その病気を治療します。

◎東洋医学での続発性無月経の考え方

東洋医学では、五臓(五臓には肝・心・脾・肺・腎があります)の『腎』を考えます。『腎』は生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質を貯蔵します。人の成長・発育、生殖に関係があります。

気血水では『血』に関係が深くなります。『血』は、身体を流れる血液や栄養のことです。『血』の量が減ったり、流れが悪くなったりすると、月経が起こらなくなったりします。

また、ストレスが原因で生理が止まった場合は、ストレスを改善する漢方薬も考えていきます。

お一人お一人の方のその時の病態・症状に合わせて、ご提案していきます。是非、ご相談下さい。