気圧が高いところから低いところにいくと、身体の圧力も低下し、血管が広がって血圧が下がります。気圧の急な変化で血管が拡がっても、血液の量は増えません。
身体の中で一時的な血液不足になり、だるさや頭痛などの体調不良がおこってきます。
◎気圧の変化を感じとるのは、内耳にある三半規管です。
気圧の変化を感じとる内耳にある三半規管は、気圧の変化を脳に送り自律神経を切り替える命令を出します。
耳の血流が悪いと気象病になりやすいとも言われています。気象病の予防にはセンサーである内耳の血流を良くすると効果的です。
(気象病;気圧の変化などによって、頭痛やめまいがする、関節が痛むといった症状が出ることがあります。このような体調不良のことを言います。)
◎気圧と自律神経と血圧
気圧の変化➡内耳にある三半規管➡自律神経に気圧の変化が伝わります。自律神経には交感神経(興奮モード)と副交感神経(鎮静モード)があり、バランスをとって作用しています。例えば、気圧が下がると体の外からの圧力が減り、血管が拡張します。自律神経が正常に機能していると、交感神経(興奮モード)が働いて、その分、血管を収縮させます。
通常は、仕事をしているときなどは主に交感神経(興奮モード)が働き、リラックスしているときは副交感神経(鎮静モード)が働きます。
気圧が急激に低下して、内耳にある三半規管が膨張して、体調を整える自律神経が乱れ、交感神経(興奮モード)と副交感神経(鎮静モード)の切り替えが上手くいかない方が増えています。
◎気圧の変化による症状
気圧の変化により体調が悪くなることを気象病と言います。気象病の症状は、頭痛だけでなく、首肩こり、めまい、低血圧、不安感、関節痛など様々です。