40歳以上の女性は約半数以上の方が経験しているという尿漏れ。

せきやくしゃみをした拍子に尿がもてしまう状態です、。尿意をもよおしてトイレまでの間に合わないなどがあります。

「腹圧性尿失禁」は尿もれの7割を占めています。せきやくしゃみ、重い物を持ち上げるなど日常の動作でお腹に力が入った時に尿もれがおきます。骨盤内にある膀胱や子宮などを支える筋肉(骨盤底筋群)が弱くなることでおこります。妊娠や出産、肥満や閉経によるホルモンの分泌の低下がそれらの症状を更に悪化させます。

「切迫性尿失禁」は尿意を感じてトイレにいくが、がまんができずに途中で漏らしてしまいます。加齢とともに増加します。脳出血や脳梗塞の後遺症などで起こることもあります。

どちらのケースもはっきり原因がわからないケースが多くこの状態を「過活動膀胱」と言われています。

東洋医学では膀胱の括約筋を柔軟にしていく漢方薬や老化を和らげる補腎薬で対応していきます。

女性の場合は閉経により女性ホルモンが低下し徐々に筋力が低下して症状があらわれます。また下腹部の冷えの改善も大切です。

産後の尿漏れ対策

妊娠や分娩により骨盤内が圧迫されたり、引き伸ばされて傷つくことが多く、分娩回数が増えると尿失禁の割合も多くなります。産後3週間は骨盤底筋の回復をはかるため、出来るだけ横になりましょう。大きな赤ちゃんを産んだ人や難産、肥満気味の方は特に安静を保つ事は大切です。

産後4~8週間は重い荷物や布団の上げ下げなど、お腹に力がかかることは家族にまかせましょう。

ガードルも骨盤底に負担がかかるので厳禁です。