今日はホルモンの種類と値について
ホルモンの値は生理の日数と共に動いています。
◎低温期(卵巣で卵が育つ時期)
生理3日目くらい
→FSH(卵胞刺激ホルモン)10u /ml以下が理想的です。卵巣に向けて卵子を育てるように促します。
この値が高い(50とか100位になってくると閉経が近い)と卵巣が充分機能していない状態です。
→LH(黄体化ホルモン)5u /ml位が理想的 この値が高いと卵巣内に排卵していない卵が残っていることを指します。年齢が高くなると起きやすくなります。遺残卵胞とよびます。
→E2(エストラジオール)17~70pg/ml
FSHが分泌されると卵胞が成長します、それと共にE2は増加します。排卵時期には200pg/ml となり成熟卵胞ができているのがわかります。
◎排卵期
卵が育ちますと脳に指令が届きLHの多量の分泌(LHサージ)が起きてきます。
→LHは1~2時間に1回の割合で放出されています。排卵期は放出回数は同じで1回の分量が多くなります。5.6~34.9u/mlに及びます。LHサージの開始から約36~40時間後、ピークの10~12時間後に排卵が起きます。
◎高温期(黄体期)
排卵までの黄体ホルモンは0.5ng/ml以下です。排卵後は黄体の形成とともに黄体からのプロゲストロンが増加し、黄体を維持します。
→プロゲストロンは血液中に5~20mg/mlに増加します。受精しない場合は黄体の退縮と共に低下していきます。妊娠した場合は10週くらいまでは血液中のプロゲストロンは黄体により作られています。7~12週の移行期では黄体と胎盤の両方から作られます。妊娠を維持するためにはとても大切なホルモンです。